幸運の塔
こんにちは。
今日から夏です。
(画像に誤字がありますね…!)
夏はあまり得意ではありません。
畑がジリジリして、野菜がかわいそうです。
今日はとびきり冷たい水をやります。
その帰り、ローレンシアちゃんが今日も会いに来てくれました。
「今日はこれから、僕がローレンシアちゃんのところに行こうとしてたんだよ!」
「…っそうなんだ」
「…なんかすごく顔が赤いけど…お水いる…?」
「っ…いらないよ!大丈夫!」
「い、いいけど…あんまり無理しないほうが…」
「大丈夫だってば!ついてきて!」
今日のローレンシアちゃんは熱があるのか、様子が変です。
それとも夏だからかな…ほっぺが赤いのも、可愛いな。
「あ、幸運の塔だ」
連れてこられたのは幸運の塔。
「ここ、恋人のデートスポットなんだよね、綺麗な所だよね〜」
ローレンシアちゃんの返事はありません。
「…?ローレンシアちゃん?」
「え、ロ、ローレ…」
「ほ、本当なの!…その、お料理とか…あの、その…」
本当に可愛い子だなぁ…。
もう、じっくり考えるとか、そんな時間は僕には必要ありません。
「僕もローレンシアちゃんのこと、好きだよ」
「ルーカス…手、握っていい…?」
「………!も、もちろんだよ…!!」
「ルーカスは人気だから…ルーカスが朝一番に会う女の人が私だったら、ちょっとは印象に残るかなって思って…朝ご飯の前にルーカスを探してた」
「それで、毎日お腹ペコペコだったの?」
「う、うん…」
そんな努力をしてたなんて…僕はずっと自分の気持ちから逃げてたのに、ローレンシアちゃんは強いな。
「幸運の塔がなかったら、告白の勇気なんか出てなかったよ」
「ローレンシアちゃんがいなかったら、僕はきっとまだ旅人だったし、自分の得意なことにも気付かなかったんだよ。ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう…!」
今日は幸せいっぱいです。
ヤニック君とマルチェロ君に、早く知らせたいな…。