喝
こんにちは。
今日は、母国では探索デーです。
嘘です。
でも今日はどこかにこもりたい気分だったので、あっちこっち探索に出かけます。
あまり、1人では行けなかったけど…。
まずはローレンシアちゃんに誘われました。
「ルーカス君強くなったね。武術系の仕事につくの?」
「いやいや、僕は農業をゆっくりやりたいんだ。ノルマとかは気にしないで、僕のペースで、自然と関わっていたいんだよ」
「自然と関わっていきたいルーカス君が、その自然を倒しに行くなんて、なんとも言えない画だね(笑)」
鋭く突っ込まれましたが、あえて何もいいません(笑)
次に誘われたのは、今では僕の色んなことの相談に乗ってくれるリナさん。
「また何か悩んでる顔だったからさー」
「お見通しってやつですか」
「私も壮年とはいえ、まだ独身だもの。ポイント上げて強奪のタイミングを狙ってるのよ」
「ちょっ…リナさん…?!」
「冗談よ、バカね。私の好みはヤニックよ」
そう言って、ヤニック君の良さをひたすら語るリナさん。
「…ふぅ。あのね、あなたがまーた困ってるって風の噂よ。いちいちクヨクヨしてないで、流れに任せちゃえばいいのよ」
国内での僕に対する評価がひしひしと伝わってくるような。
「彼女からプロポーズしてきちゃうかもしれない、そんな時は、僕から言いたいから、もう少し待っててとかなんとか、言えばいいじゃない!ハッキリ言うのが男ってものよ」
「はい…」
「そもそもあなたにローレンシアと結婚する意志があるのか、そこが問題ね」
もちろん…いや多分…あるんです。
結婚なんて考えたことなかったから…まだ曖昧なのは事実です。
一度家に帰ろう。
僕はリナさんにお礼を言って、ダンジョンを抜けました。