◆恋人を作ろう!
こんにちは。
酒場のお姉さんから、だれかにプレゼントをする依頼を受けました。
手渡されたのは、小さな装飾品。
仲良くしたい人にあげるものらしいです。
仲良く…。
…いやいや!
受け取ってくれるわけないじゃないか!
きっともう好きな人もいるんだろうし!
…何を考えてるんだ僕は…。
ローレンシアちゃんを頭から追い出すために走ります。
向かった先は、マルチェロ君のところ。
「こ、これ、あげるよ!!」
「ルーカスは渡したい人、他にいるんじゃないの?あの元気ヘアーの子とか」
「い、いや!マルチェロ君にあげたいんだよ…!ね、ね、受け取って!」
「…外見からそうかなって思ってたけど、本当に君はヘタレだな…仕方ない、貰っておいてあげるよ」
酒場のお姉さんにこのことを話すと、お姉さんは面白がって次のミッションをすぐに出してきます。
「ルーカス、あんた面白い奴ね。気に入っちゃったわ!」
「お、お姉さん…!」
「あんたが気になってる子はすぐわかるわ。どうせローレンシアでしょう」
「…!Σ(・Д・`)」
「アタックしてみれば?あの子今フリーだし」
…ローレンシアちゃんに、僕がアタック…⁈
考えただけで顔が火照ります。
冷静になろうと思って、家に帰ってお姉さんにもらったミッションの紙を改めて眺めます。
{ミッション詳細:◆恋人を作ろう!}
…頭がパンクしそうだ!!
どうしてこんなにローレンシアちゃんが浮かんでくるんだろう…!
ただ可愛いなって思ってるだけじゃないか!
ただ、可愛いなって…!
あぁ、ダメだ!
きっと疲れているんだ。
もう寝ることにします。